映画ですと、ニーチェを主人公にした『善悪の彼岸』(リリアナ・カヴァーニ監督、イタリア・フランス・西ドイツ合作、1977年)が最初に挙がります。1882年のローマという設定でルー・ザロメ/ニーチェ/パウル・レーのいわゆる「三位一体」の恋愛を中心に描いたものです。かなり退廃的なニーチェ像です。
あと『ニーチェの馬』(タル・ベーラ監督、ハンガリー、2011年)は、直接ニーチェを描いたものではありませんが、ニーチェの馬のエピソードにインスパイアされた映画です。
Facebookに、早稲田松竹でこの映画を観たさいの拙い感想を載せています。
→ https:www.facebook.com/yamamotokeiko/posts/317620971671839
ほかにも、Júlio Bressaneという監督が2001年に『Dias de Nietzsche em Turim (英訳:Days of Nietzsche in Turin)』というニーチェの伝記的映画を、2019年にも『Nietzsche sils Maria Rochedo de Surlej (英訳:Nietzsche sils Maria Rochedo de Surlej)』(ともにポルトガル語によるブラジル映画)を製作しています。
またアメリカでは『ニーチェが泣くとき(When Nietzsche Wept)』(2007年)というアートフィルムが、精神科医アーヴィン・D・ヤーロムによる同名の小説(小説は邦訳あり)をもとに作られています。
Youtubeを検索すると、ほかにもBBCのドキュメンタリーなどでニーチェが扱われている映像があったり。
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